平成26年3月

平成26年3月11日(火)
東日本大震災から今日で丸3年が経ちました。報道によれば今なお26万7千人の方が避難生活を余儀なくされていると見聞いたしております。東北を始め全世界で、追悼の催しがおこなわれ、改めて地震・津波による自然災害の恐ろしさが世界中に再認識されたものと思います。直接・間接的にお亡くなりになられた皆様に心より哀悼の意を表します。
私達の居る東京あきる野市では今年の2月に2週に分け未曽有の大雪に見舞われました。電車をはじめ、公共交通手段は全面的にストップしました。私は施設長として施設に入られている300人の利用者の皆様のお食事をどう確保するのか?もし具合の悪い人が出たら病院の手配はできるのか?病院にはどう行けばいいのか?救急車を手配しても施設までの道は通行不能だし。そもそも職員の出勤もどう確保するのか?
幸い停電にはならず、具合の悪くなるご利用者様もなく、3~5時間雪道をズボズボ歩いて職員が一人、また一人と集まってくれました。集まった職員で、介護と雪かきを懸命に行いました。たった3日ばかりのパニックとは到底言えないパニック状態ではありました。
東日本大震災によって被害を受けられた皆様はこの何十倍・何百倍もの辛さを、もう既に三年間もの長きに亘り強いられていらっしゃるのかと、今更ながらに痛感いたしました。
3年前すべての国民はその人なりの多額の寄付をし、一日も早い復興を願いました。今日では復興税なるものも支払っております。庶民にとって決して楽な金額ではないでしょう。又、多くのボランティアの皆様は被爆の危険をも顧みず汗水を流して活動されております。それもこれも現地の皆様の気持ちを心に痛いほど察していればのことであろうかと思われます。
日本人の力を持ってすればもうかなりの復興が行われて良いはずでした。
然しながら、残念なことにお金の使い方は不透明、責任の取り方も不透明、将来のビジョンも不透明としか私には思えない状態にあります。
どうかこれからの一日・一年が、そして1円・10円が有効に使われ一日も早く皆様に笑顔が戻ることを願って止みません。

コスモホーム
施設長 馬場直幸