2021年3月

~あれから丸10年~

2011年(平成23年)3月11日(金曜日)14時46分18秒に発生した東日本大震災から丸10年が経ちました。あの時の、あの津波の映像に衝撃を受け、テレビニュースでありながらも現実のものとして捉えられず、今も鮮明に頭の中にこびりついております。

10年の時を前に、NHKが全国の3,600人を対象に世論調査(2020年11月~12月)を行った結果、未だに3割の人が、「復興が進んでいない」と回答したということです。

まだ家に戻ることもできず、被災したままの荒れ果てた故郷の姿しか見られない方がいらっしゃるそうです。また、二次災害とも言える原発事故の除染の遅れを指摘している人が、6割を占めているそうです。

確かに原子力発電は人類にとっても、地球にとっても諸刃の剣と言えるのでしょう。人類の誕生以来、地震・津波・台風や大雨・日照り・山火事や火山の噴火・等々、と言った地球そのものによる自然災害と戦いながらも(時には地球温暖化などの人災と思われることもありますが…)今日の繁栄を築いて参りました。

転じて、人間同士や他の多くの生物との戦いも経験してきました。感染症によるパンデミックもその一つでしょう。

古くは、2400年前にアテネで謎の疫病を 100年前にはインフルエンザを経験し20年前にはsarsを、そして8年前にはMERSで多くの尊い犠牲を払いました。そして昨年の2月から始まった世界規模の新型コロナウイルスの流行が始まり、我々は尊い命を失いつつあります。

話がそれましたが、そういった中で、死者・行方不明者18,000人を超えた東日本大震災の余震とみられる、大きな地震がありました。それは先月(2021年2月)13日の午後11時08分頃の事でした。またもや福島県や宮城県で震度6強を観測する地震でした。

仙台からは直線距離にしておよそ320キロメートル以上も離れた八王子・青梅に在住の職員の話によると「一時強い揺れを感じ、慌てて施設に駆けつけた」という者もおりました。幸いにも当園の在る、あきる野市ではそれほどの揺れを感じなかったようです。

然しながら今後30年以内に首都圏直下型の大地震があるとの予想もあり、決して油断がならないわけであります。コロナ禍における大地震の発生!考えただけでも頭がくらくらしてまいります。

東日本大震災10年の節目に当たり、被災地の1日も早い復興をお祈りいたします。コスモホームといたしましては、併設の松楓園・和敬園と連携して、これらの災害に備えてまいります。

皆様のご協力を心よりお願い申し上げます。

2021年3月11日
コスモホーム 施設長 馬場直幸
職員一同